お知らせ

こんにちは！香川県高松市の米田歯科医院です。
歯科コラム一発目は「歯を強く打っちゃった！！！・・・なんか変色してきた！？時の話」です。

元気なお子さまだけでなく、スポーツや事故等でも顔面を強打してしまい、同時に前歯を強く打ってダメージを受けてしまうことがあります。

①歯が折れた・割れた・欠けた
②歯がぐらぐらしてきた
⓷歯が歯茎の中にめりこんだ
④変色してきた

大きなダメージとしてはこれらが挙げられると思います。

今日は④変色してきたについてお話ししようと思います。

歯を強打すると変色することがあります。
特に前歯は外傷を受けやすい箇所です。

受傷後、比較的早い段階での変色は歯髄（神経や血管、リンパ管などの軟組織の総称）の中にある血管が損傷し、内出血をしている状態とみられます。
皮膚の内出血と同様に、日が経過すると歯の色も元に戻ってくることがあります。

一方で約1ヶ月～数か月経過した後、徐々に黒っぽく変色してくることがあります。
これは強い振動により歯の内側を通る歯髄が不活性化（失活）してしまったことによります。
日常会話では「神経が死んでる」等の表現がされることもあります。

「まぁでも子どもの歯はまた生え変わるから良いか・・」と放っておくことは大変危険です。
放置しておくと、変色が進むだけでなく、根の先に病巣（根尖病巣）ができたりすることがあります。
根の先の病巣はめちゃくちゃ痛いです・・・。

そして乳歯の場合に怖いのは痛みだけでなく、永久歯にも影響を及ぼすことです。
病巣は周囲の骨を溶かしながら大きくなります。そのため病巣の下に待機している永久歯が形態不全になったり、生えてくる時期や位置に異常がおこったりすることがあるのです。

また、永久歯の場合でも病巣が大きくなると、痛みや病巣周囲への影響から歯を保存することが難しくなる場合もあります。
変色が見られたら、痛みが無くても必ず受診してくださいね。

さて、変色してきてしまった場合の治療法ですが、レントゲンで病巣が確認された場合は根管治療を実施します。
菌に感染されている歯髄をきれいに取り除き、消毒を行っていきます。

また、前歯等の目立つ場所でも自然な歯の色を取り戻す方法があります。

①セラミックスのかぶせ物

●治療内容
　根管治療及びオールセラミックスのかぶせ物作成
●治療期間
　およそ1カ月半、6回程度の通院
●メリット
　１．歯が欠けている場合、欠けている部分を補うことができる
　２．もろくなっている場合、補強することができる
　３．変色が著しい場合には治療期間・見映え的に効果的
●副作用・デメリット
　１．歯の周りを削らなければならない
　２．歯茎が下がってしまった場合、かぶせ物と歯茎の境目が目立つ場合もある
●費用
　この場合、約12万円（かぶせる素材等によって異なります）

②ウォーキングブリーチ

歯髄を除去し、根を消毒した後に直接ブリーチ材を入れ、ホワイトニングする方法もあります。

詳しくは歯科医師にご相談ください。